デッサン日記

      11月15日(月)      折り返しか・・・

先日、全日本剣道選手権の録画を見た。準々決勝からだったが、延長試合が多く、録画時間をはみだして、決勝の勝敗を最後まで確認できなかった。数日後ネットで新聞社の記録を調べたら、予想していた原田選手ではなく、劣勢であった?鈴木選手の鮮やかなメン一本で勝敗はついたようです。
 私は剣道はほとんど素人だが試合を見るのは好きです。柔道より数倍面白いと思う。あれが真剣であったらどうであろうかとか、あのくらいのメンでは死なないわけだ・・・とか。いつも強い人が勝つとは限らない、その時に心を無にできた人が勝てるのではなかろうか・・・。マイナスをエネルギーに変えることができる人が勝つのだ・・・。
マイナスをエネルギーにして盛り返す時だ・・・。マイナスで沈みきってはいけない。折り返し点にしたい。このあたりで・・・。


    10月15日(金)    千日回峰行とわらじ

先日、ハイビジョンで「比叡山・延暦寺」の特集をやっていた。
中でも印象に残ったのが、千日回峰行である。すべて歩き終わると地球一周するのと同じ4万キロを歩きとおすという。
途中で行を放棄した場合は自殺するために、白装束で挑むという。現在は24歳の僧が3年目で10年をかけて行を完遂するという。足元は昔ながらの『わらじ』である。もうはきつぶしたわらじが三十何足にもなるという。天候によってはその日の行でわらじはすり減り、半分も残らず、修業僧はほとんど裸足の状態である。

昔の人はほとんど『わらじ』で旅をしたのでしょう。そういえば学生の頃、剣沢のキャンプ場で『地下足袋』を履いた京大山岳部と出会ったことがある。彼らは今も『地下足袋』を履いているのであろうか。

私は先日、登山靴を新調したが、このはだし状態での回峰行を見たら、何という贅沢をしているのかと反省してしまった。ちょっと靴底が減ったからとか、下りで滑るからといっては新しい登山靴を新調してしまうとは。
友人のS君などは、布のキャラバンシューズで真冬の鈴鹿の雪山でも履きとおす。私が『凍傷になるから、新しい靴を買ったらどうか・・・』と言っても、頑として受け付けない。

先日買った私の登山靴は3シーズントレッキング用で今まで履いていた軽登山靴よりかかとが高く、作りもしっかりしていて先日足慣らしに近郊の低山を歩いてきましたが、下りにおいて前の靴より吸い付きがよく歩きやすかった。修業僧がわらしで山野を駆け巡ることを思えば現在の登山靴はありがたいものです。


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