デッサン日記

                     10月30日(木)    カムイ?



 今でこそ、太陽表面で起きた巨大爆発(フレア)により飛んできた荷電微粒子の嵐「磁気嵐」により引き起こされると、ニュースでも、新聞でも理解することができるが・・・・・。
新聞もニュースも、科学もない時代、このオーロラを見た人間達はなんと思ったのであろう。
北極圏などたびたび観察された地域でなく、北海道などでにこのオーロラが現れた時は、人間は恐れおののいたに違いない。北海道で観測されたのは14年ぶりだという。

何かの予兆かとか、神が降り立ったとか・・・・また神そのものを見たと感激の涙さえ流したかもしれない。
私は若い頃、無銭徒歩旅行をしていて瀬戸内の海岸でしたが、夕日と雲が織り成す光景に、火の竜が天空を駆ける様を見ました。それは少し想像力を豊かにしたものですが、実際、荘厳なる自然の光景を目の当たりにするとき神々しいものに出会ったような経験をする。

今回のオーロラを実際には見ていませんが、幸いにも写真画像を眼にすることができました。
山など、街の光源がない場所でもし見ることができたなら、きっと感激に涙したことでしょう。
何か良いことかあればよいのですが・・・・・。


           10月18日(土)   風邪


山に登っていると風邪を引かなくなるというが、今回は山から降りて2日目にして風邪を引いてしまった。

風邪というものは不思議な病である。
肉体や心の中に隙があったのであろうか・・・・。

前回も大雪山から戻ってしばらくして引いた。前回は4日間薬を飲んでも治りきらず。変に咳が出るのが残ってしまっていた。
今回は風呂から上がって汗をかいて、そのままの身体で夜更かし(朝まで起きていた)をして、次の日起きたら喉が腫れて痛く、咳が出始め、微熱も出てきた。
心臓の薬も飲んでいるので、風邪薬を一緒に飲むと、何もする気力がなくなり、ボーっとしているか、床について寝るかである。

昨夜は早く寝たので朝が明ける前に目が覚めてしまった。
何となく、気分がスッキリしてきた。
身体の中での戦いに勝ったのであろうか。風邪という病は心の中まで病むのであろうか・・・。


            10月6日(月)   ガンダーラ仏


何かに出会った気がした。先日の京都博物館から帰って・・・・。

ばぁばさんと、あのねさんが「新撰組」と「坂本竜馬」の特別陳列に見入っている間に、京都博物館の新館の常設展示物を急いで見て回った。

初めて入った、京都博物館であったが、やはり宝の山であった。
改めて、じゅっくり見に来なければならないであろう。

家に帰って何かに出会った気がしていた。
何だったろうと、持って帰ったパンフレットなど見返していたが・・・・。

目を瞑って思い返してみると、あの大きな柔和な表情のガンダーラ仏の首像が瞼に浮かんできた。

そうしたら、なにか胸のつかえが取れたように、フッと胸の辺りが楽になった。
思い出すだけで、胸が楽になった。 あのギリシャ人のような顔をした仏陀の首像です。
思い出して夢中で描いてみた。   仏陀を描いたのは初めてです。


     10月2日(木)  古都散策

久しぶりに京都を歩きました。

修学旅行、また学生時代の古美術研究旅行、その他用事で京都を訪れたことはあるが、純粋に散策目的で訪れたことは良く考えたら初めてであった。

前々から歩いてみたいと思っていたのだが、なかなか来ることができなかった。

幕末の史跡など自分ひとりでは訪れることはないだろう。
ネット仲間の「ばぁば」さんと「あのね」さんが京都で会うというので、ずうずうしくも便乗した。むさ苦しいオッサンが一緒について歩きました。

帰り際に「あのね」さんから手作りのちりめん人形を娘にいただきました。人形のかわいらしさと、さり気ない思いやりに感激しました。


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