デッサン日記

                       8月29日(金)   心筋梗塞



8月16日に出先で心臓痛の発作が来た、いつもなら安静にしていれば治まるのだが、出先で安静にしていても治まらず、友人にニトロを買いにいってもらったが、売ってくれなかった。幸いにも集まっていた(山の会)の人お父さんが持っているということで分けてもらって、2錠舐めたが治まらない、もう少し痛ければ救急車をよんだかもしれない。
3月から事情があって、病院にもいかず、ここのところ、薬を飲むのを怠っていた。
7月の大雪山から帰って身体をうごかさないことが原因であろうと思っていたのだが、そればかりが原因ではなかった。
夜間駆けつけた病院で心電図やレントゲンではあまり出なかったので、たいしたことはないのかと思っていましたが、どうも心臓の底のほうで鈍い痛みが持続するので、元の主治医に直接電話したら即日入院となり、心電図等調べてもあまり心筋梗塞の波はでなかったようです・・・・が。

 翌日、心臓冠動脈カテーテルによる造影検査では
なんと、狭窄でなく、心筋梗塞が右冠動脈でありました(青い部分)。
心電図にでなかったのは、他の冠動脈にも以前から狭窄部分があり、心臓全体の動きが弱っていたので、新たな心筋梗塞の部分の波が出にくかったのだろうということでした。
入院した翌日にカテーテル造影検査、それに続いて心筋梗塞した冠動脈のバルーン(風船)による拡張、拡張部分に
ステント(バネ)を設置の成功と、かなり素早い処置が幸いしました。
後日、その手術に立ち会ったインターン氏の話ですが、心筋梗塞した部分を広げることは、その時見た時点では無理ではないかと思ったと言っていました。
主治医の先生ばかりでなく、その上の先生も加わっての長時間のトライの結果、完全梗塞した血管に再び血流をとりもどすことができました


前回、前々回と左冠動脈の2本にステントをいれており、今回の右冠動脈の心筋梗塞により
心臓を取り巻く冠動脈3本全部にステントが入ってしまいました。
前回までの左冠動脈は狭心症でほんのわずかだが、血流はあったので心筋の壊死はありませんでしたが、
今回は狭心症でなく、完全梗塞でしたので、心筋に壊死した部分がのこり、かなり心配していたのです。
この梗塞は、先日の発作時に起こったものでなく、じつは数ヶ月前から進行していたものであり、大雪山に登った時にはもうかなり梗塞が進んでいたようです。
しかし、医者が驚いて言うには、この梗塞して血の通わない右冠動脈の先の部分に左冠動脈のほうから、バイパスができて(緑色の部分)右冠動脈の先の筋肉部分にわずかですが、血流がありました。
普通、狭心症にかかった人の心臓はボロボロになって弱っていく人が多いらしいのですが、私の心臓の場合は
血流のない右冠動脈の先の部分に左冠動脈からバイパスが自然にできて、弱りながらも心筋を動かしていたようです。心電図に出にくかったのもこのバイパスのせいかもしれません。
主治医もこの私の中年の心臓に感嘆の言葉をあげていました。
大雪山で苦しかったのも、ただ単に荷物が重かったせいばかりではなかったようです。この時点で心筋梗塞はかなり危ない状況であったようです。あとから考えると、冷や汗ものです。

4年ほど前に禁煙に成功して以来、検査結果も良くて、慢心していたところがあったようです。
それに山をやっていて、適度な運動もしていたので、食事についあまり配慮せず、食べる量は増えていました。
一番いけなかったのは、薬を飲まなかったことでしょう。医者にもいかなかったのです。

何事も慢心は、心に身体に隙を与えます。今回は素早い検査と手術によって心臓機能の衰えも最小限に抑えることができましたが、次回は予告なくいきなり「死にますよ」と医者に脅されました。

しかし、苦しいながらも肉体を鍛えることによって、死にかけた冠動脈を支え続けたバイパスができたように、奇跡(?)も起こるようで改めて、人間の肉体の奥深さを実感しました。
大雪山の苦しさが、いのち綱のバイパスを作ったのかもしれません。
しかし裏返せば大雪山で心筋梗塞を起こしたかもしれません。
弱気になるわけではありませんが、以後は薬を飲むことも怠らぬようにしないと・・・・・・。
それに適度な運動も・・・・。
医者には当分(最低一ヶ月)山登りは止めるようにと言われましたが。


     8月11日(月)   感情移入

今録画中のBS1の「昭和の戦争と平和」の映像を見ていて、胸が張り裂けそうになったので、筆を置いた。

もう少し描きこみたかった。手前に物があるのであろう・・・・。
さる人を念描写中でした。

さる役者同士の対談で「私は役の中で本当に恋をする」と言う。
恋人同士の役ならその演技期間中、本当に恋をして恋人になるという。
期間限定、賞味期限付きの恋人になるという。

それほどでもないにしても、女性を描いていて描いているモデル(画像)に多分に感情移入をしてしまう。
それが感情移入してはいけない対象であっても・・・・。
そのことが現実に戻っても余韻が残っている場合がある。
このデッサンの場合は習作ですが、ある人(実際には見たことはありません)を描き始めに念じて、描き出した。

このようなデッサンの場合は描き過ぎて壊してしまうことがほとんどですが、今回はうまくいったらこのデッサン日記で使おうと思っていましたので大幅に壊れる前に止めました。誰を描いたかは秘密・・・・。



      
       8月8日(金)   「光」

久しぶりにデッサン日記をつけます。
昨日、インターネット回線をADSLから、「光」回線に変える工事をしました。
今までは、so-netのADSL回線、12MBの契約ですが
4,5MBほどのスピードしかでませんでした。
4,5MBのスピードならほとんど不自由なく
ネット環境を使えるのですが・・・・。
ADSLでは電話局から距離があることもあり、これくらいで頭打ちでしょう。

うちはマンション築10年なので「光」回線をあとから設置となると各戸までの光回線の配線は無理です。
マンション入り口から電話回線を使い、VSL環境を使っての設置になりました。
最大50MBの速度らしいです。
各戸に直接「光」回線を繋げば100MBでるといいますが、それは理論上ということで、実際には、いろいろ聞いてみると20MBほどしか出ていないらしい。
ADSLでも歌い文句12MB,で実際には4,5MBならまだいいほう、さるプロバイダーなどは、12MBの契約で500kbほどしか出ないらしい。こんど契約した電力会社の「光」にもそこからの契約変更が多いらしい。

で私のところでは、なんと32MBのスピードがでてしまいました。
同時に契約した他の家や、私の知っている家電店でも
20MBほどしかでていないというのに・・・。
どうも「光」環境では速すぎて、PCの処理による速さの違いがそのまま出るらしい。
私の、自作PC「ごんべ絵3号」、CPU(2,4GHz、FSB533))もさることながら、メモリーやマザーボードに当時(半年前)の最速、最高のものを使っただけの結果がでたようです。ハイエンドPCの自作はお金もかかりますし次から次に新しく、速いものに取り替えていたらきりがありませんが、こういうところで結果を出すと、ついニンマリして自己満足でも溜飲が降ります。来年の上半期くらいがまた、チューンナップのころあいでしょうか。
女房は「もういいかげんにしてよ・・・」と本気で怒っていますが。


      6月4日(水)   久ぶりに泳いだ

今日は久しぶりに泳ぎました。
時々(月に1度くらい)、娘と一緒に近くのスポーツセンターのプールに行くのですが。

スポーツセンターで知り合った人(高校の先輩だった)にクロールのコーチを頼まれていたのです。
その人はクロールの息継ぎ(ブレス)ができないので長く泳げないというのです。

プールへ行ってその人の泳ぎを見ると、身体を動かさないで息継ぎをしようとしている、本当はそれが理想だが、横にした身体を立てないと楽に息継ぎができない。それに身体に力が入り過ぎている。

そんなことをアドバイスしたら、なんとか息継ぎをできるようになりました。

私も、4.5百mは泳いだでしょうか、やはり水泳は疲れます。いつも使わない全身運動だからでしょうか。
今日のデッサンは naomi さんところのお絵かき掲示板で描いたものです。


      6月2日(月)   神の位?

 あとから考えると、不思議な花に出合った。
八ガ岳の赤岳に登った帰りに出合った、「ホテイラン」という花の話です。

ホテイとは布袋のことであろう。
辞書には、中国、五代梁の高僧。腹の肥えた身体に、つえを持ち、日用品すべて入れたふくろを担って町の中を歩き、吉凶や天候を占ったという。日本では七福神の一神として親しまれる。とある。

その花があったあたりはもちろん、歩きながら目を皿にして見て下りましたが、とうとう、その一輪しか出会うことができませんでした。

ミヤマカタバミ、ミヤマキンバイ、タチツボスミレなどの群落があたりにはえんえんと咲いていました。
だけどその花は、ひっそりと一輪だけでした。大きくもなく、目立たないようにだけど、その花は他の花と違っていました。
なぜ一輪だけ違っているのだろう。

生まれたときから、その花は王様の、いや神の花であったというのか。人間などは、王様でも××でも見た目には他の人間と変わりはない。だから天は人の上に人を作らずという言葉も生まれる。

この「ホテイラン」は本で調べると、八ガ岳固有の花のようだ。花の中に神の花があったと言われても不思議ではないような思いにかられる。今からあの花を思い出すと・・・・・。


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