デッサン日記

        2010年 3月26日(金)    児戯に等しい

 奈良の古寺の旅から戻りしばらくショック状態が続いた・・・このことを書き残そうと思っていたのですが、忘れそうになる前に書き残します。

20代のヨーロッパ旅行のルーブル美術館での「出会い」それは感動でした。

今回の奈良の旅はそのとき以来の感動を味わったのです。

学生の時、『古美術研究旅行』で二週間ほど奈良の寮に泊り込み奈良、京都の日本の古美術のほとんどを見たのですが・・・。若かったその時は仏像や美術品、建造物などを私が志す美術の別の分野のものとして見ていたようです。今回見たときほどの感動を味わうことはなかった・・・。

やはり何十年と美術に身を置き、見る眼も確かなものになってきたのかもしれない。

ルーブルの「ミロのヴィーナス」や「ニケ」またはダヴィンチの「モナリザ」やロマン派の巨大絵画等を見る眼と同じ感覚で斑鳩や奈良の古仏を見ることができたようです。

それは感動でした。特に最後の興福寺の国宝殿での展示には涙まで流した。
こんなに近くに・・・ルーブルや大英博物館に行かなくても・・・それに負けないすばらしい芸術作品があったのだ。
これなら時々見に来ることができる・・・ 私はいままでどこを見ていたのだろう。

帰って私の仕事場に戻ると『児戯に等しい』わたしの作品群が待っていた・・・・・。
自分のレベルの低さがいやというほどわかった。
あと何十年生きられるか判らないが・・・精進あるのみ。


              2010年 2月14日(日)    二つの脳

 右利きである私は右の脳を使っていることが多いようだ。

絵を描くのも右手を使う、そして私の念描写も知らず知らずのうちに右手(右脳)中心で制作をしていた。(参考までに念描写の念は脳から出します。)

実際に人間が見て認識する画像は右目画像と左目画像の合成立体画像です。

右目画像とか左目画像と意識して別々に念描写すれば今までも左目画像は出たと思います。
左目画像とは左目で見た画像で左脳を使わないと(左手を使えば自然にでます)出ないということがわかってきた。

今までどうあがいても形が狂ったり、バランスが取れないでいた。

右手で描いても左脳を使えば左目画像を描けるということもわかってきた。

ただ右目、左目別々に描いても絵にならない。
人間は二つの目で見ているのだから。

右脳(右目)、左脳(左目)両方を同時に出してバランスが取れれば人間の目で見た画像になる。

これがわかるのに何十年かかってしまったことだろう。

まだまだこの先何十年も生き続けて何とか自分の絵を作り上げなければならない・・・・・。





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